キャンパスマスタープラン2022
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• 全学的なスペースマネジメントに取り組み、大型プロジェクトや博士課程学生等の若手支援のためのスペース等、機構の発展に資する分野に戦略的に配分できるスペースを確保する。• 上記取組に加え、若手研究者スペースを始めとする収入を生みづらい基礎研究分野においても、未来への投資として、十分な研究環境を提供するための施設整備の仕組み、財源確保策の検討を行う。• 施設整備の際は、積極的にオープンラボを採用し、研究者同士の交流や融合研究を促すだけでなく、スペースの効率利用も図る。• DXの進展等、新たな時代の変化に対応した空間資源の再配分の検討を通し、創造的な研究執務空間の整備のための空間を捻出する。• DXに対応したIOTデバイス等の設置について、状況の変化に柔軟かつフレキシブルな対応が可能となるよう、天井レス対応やシステム格子天井等の仕様を検討する。• 仕事内容に応じて最適な場所を自分で選ぶワークスタイルであるABW (Activity Based Working)に対応した共用部分を研究・業務の特性に応じて整備する。• 交流を促すフリーアドレスの導入や部署ごとにゾーン別に分かれたグループアドレスの導入など、部署・研究グループの特性に応じた検討を行う。• 教育研究施設だけでなく、食堂や寮、屋外空間等も含め、キャンパス全体を有機的に連携した「コモンズ(共創の場)」と捉えて、下記の施設を整備する。さらにこれらと既存の研究(執務)空間との相乗効果を図るべく、連携のための体制を検討する。• コミュニケーションを誘発するオープンかつフレキシブルな共有空間を整備する。 • 異分野の研究者をはじめとする学内構成員が飲食等を交え交流できるサロンを整備する。• 地域社会・企業とつながり、協働して創造性を発揮する場であるリビングラボの整備を検討する。 • 近年整備されたITbMおよびC-TECsでは研究室間の垣根を超え、風通しの良いオープンな空間を構築した。今後はこれらの先進事例を参考に、各々の事情に考慮しつつ、これまで培われた“研究室・組織文化”の一体感と交流を促す空間を整備する。• これまでの施設整備では、整備を契機としたセクショナリズムに対しての意識改革には相当な困難を伴った。上記にみる各種整備に取り組む際には、関係構成員による検討ワーキングを設置するなど、研究・働き方に対応した空間の在り方を利用者自らが議論・選択していく体制を整備する。0663|6か年における実施計画❶ 戦略的な研究スペースの配分、質的転換❷ 多様な働き方に対応した空間の整備❸ あらゆるプレーヤーが共に創造活動を展開する「コモンズ(共創の場)」の整備❹ セクショナリズムの超克/構成員主体の検討体制

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