キャンパスマスタープラン2022
83/142

❹ デジタルユニバーシティ構想に対応した整備❺ 講義室の規模・数の最適化2|点検・評価と課題• WI-FI環境の強化等、場所にとらわれずに情報にアクセスできる環境を、屋外スペースをはじめとするキャンパスの各ポイントに整備する。• 稼働率向上や学生の自学自習スペース等、講義室の有効活用を促すため、稼働状況の見える化・管理システムの一元化の検討を実施する。• 講義室の IOT機器の一元管理によるトラブル発生時の対処の迅速化を進める。 • 講義室を整備する際は、天井レス対応やシステム格子天井の採用、EPSの計画的な配置等、ICT機器の導入やデジタル技術を活用した教育手法の導入などに柔軟かつ迅速に対応できるような設計とする。• 講義室の規模や数については、アクティブラーニング対応や WITH/AFTERコロナに関する大学の方針を踏まえ、今後の教育の方向性に沿った講義室の規模・数の適正化を検討する。• カリキュラムの全学的な調整の検討や講義室の稼働状況の見える化を進めることで稼働率の向上を図る。さらにこれらを踏まえ、講義室スペースの規模・数の適正化について検討を行う。 • 適正化によって余剰となった講義スペースについては、アクティブラーニング等、教育の質の転換に対応した多様な学修環境への再生や、遠隔講義受講のためのアクセスポイント等、学生の自学自習スペースとしての活用を図っていく。学内構成員の個性(感性・創造性)を活かし、組織の創造性を最大限に発揮するための働き方に適した“場” を構築するため、研究・業務の見直しや組織改編等を見据えた空間の整備を行う。また、今後政府は大学ファンドを創設した上で、大学の国際競争力の強化やイノベーションの創出に向けて、世界トップレベルの研究成果が期待され、実効性が高い事業・財務戦略や、自立したガバナンス体制を持つ大学を「国際卓越研究大学」として認定し、財政的自立と構造改革を後押しするための支援をすることとしている。本学も「国際卓越研究大学」の認定を受けることを目指しており、国内をリードする最先端研究を行う大学として、さらなる研究スペースの確保とイノベーション創出を促す研究空間の形成が必要となる。• 昨今のコロナ禍の状況を踏まえ、学内においてもリモートワークが急速に進むなど新たな働き方に対応した空間が求められている。一方で、異分野・異領域の融合的な研究において、競争力のある「知」の創出が志向されており、今後、自然科学のみならず、人文・社会科学を含めた「知」の融合が要請されている。本学においても ITbM (トランスフォーマティブ生命分子研究所)や C-TECs (エネルギー変換エレクトロニクス研究館)等で創造的な研究環境の在り方を再考する事例が表れているが、まだ緒に就いたばかりである。各部署・研究グループにおいては空間の在り方の検討とともに、これらを契機とした業務の見直し等についても各々の状況を踏まえた自主自律的な検討が期待される。• 大型プロジェクト、若手研究者や博士課程学生の支援等のためのスペースについては、常に多くの需要がある一方、現状は戦略的に配分できるスペースが慢性的に不足しており、需要に対応しきれていない状況にある。0653-1-10 研究・執務空間1|中期的な目標

元のページ  ../index.html#83

このブックを見る