キャンパスマスタープラン2022
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❺ 東海機構プラットフォームを核とした自然環境の再生❻ 緑地維持管理❼ 地域・学内外の連携• 東海機構プラットフォームの建設においては、街路樹指定されているクスノキ並木やグリーンベルトに生息する樹木についても移設等も含め極力保存することとする。さらにウォーカブルなキャンパスの構築に向け、当該建物南北の構内道路の緑地化を推進する。• 自然環境が有する多様な機能を賢く利用する「グリーンインフラ」が注目されている。東海機構プラットフォームの建設に際しては、屋上や周辺構内道路の緑化等による雨水の遊水・水循環・流出抑制等のための貯留や浸透を行うことで環境負荷の低減を図るとともに、学内のグリーンインフラ整備における先導的役割を担うものとする。• 新規建物における代替樹木の植栽においては、樹種やそれに見合った管理スペースの確保等、竣工後の維持管理を考慮した計画とする。• 昨今のゲリラ豪雨の影響により、安全・安心の確保のため、倒壊が予測される樹木は伐採せざるを得ない状況 となっている。管理樹木については保全を前提としつつも、伐採を行う場合は自然環境が有する保水機能等の役割(グリーンインフラ) に十分留意し緑被率の維持等の代替案を検討、整備するとともに、樹木の老朽化や木の根で支えられた崖の安全対策等の強化を図る。また、これらの内容を踏まえ「みどりの管理計画」の見直しを図る。• カーボンニュートラル推進の観点から伐採樹木を利用した二酸化炭素の固定化(家具・建築資材等への活用) や代替の苗木を構内に植えることで新陳代謝を促し(脱極相)、二酸化炭素排出量の抑制に努めることとする。• 大学構成員がキャンパスに愛着を持ち、自らが緑地などの維持管理に携わる学内環境美化運動「キャンパスクリーンウィーク」を引き続き実施することで、環境保全に対する意識を啓発する。• 研究・教育機関の役割として、市民やNPO等に対する学びの場をつくることが重要である。生態系保全ゾーンに整備されている樹木札を活用したキャンパスツアー等の企画を検討する。• 学内には様々な生態系の保全・管理に関与する学生サークルや学内関係者も所属するNPO団体もあり、 相当数の情報を蓄積している。これらの団体と連携を取りながら今後の保全方針の策定に向けた協力関係を整える。054

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