キャンパスマスタープラン2022
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❸ 造園、建築、土木の一体化した土地利用❹ 景観デザイン❺ デザインの実施体制❻ キャンパスごとのランドスケープ整備 東山キャンパス• 東山キャンパスは、キャンパス東部の丘陵地に広がる貴重な緑地群が、豊田講堂の門型の造形も手伝ってグリーンベルトまで緑が連担していることがランドスケープの特徴となっており、当該グリーンベルトの整備では、歩行空間の中心軸としてキャンパスをつなぐ役割を強化する。建物・外構の整備においては、これまで継承されてきたキャンパスのコンテクストに十分配慮し、歩行空間と緑化のデザインに努める。鶴舞キャンパス• 病棟前の公開空地や医学部の正門から図書館広場まで続く並木道の再整備(キャンパスアイデンティティ)を通し、緑化・交流スペースによる憩いの場の整備を行う。• 鶴舞キャンパスは特に建て詰まりが顕著である。敷地外周の各所に点在する地区施設(緑道、広場等)を戦略的にキャンパスの中に取り込むことで交流スペースの確保と地区施設の有効活用を図る。その際には交流を阻害する塀等の障害物の撤去を検討する。• 緑地環境と歩行空間、滞留空間と建築物を一体的に捉え、ランドスケープの全体バランスを考慮した土地利用を目指す。• グリーンベルト周辺整備においては、アクセス性の向上のため、周辺車道とグリーンベルトを一体整備することでレベルの段差を解消させる。また緑地帯の幅を並木の外側に広げ緩やかに周囲(工学部エリアと文系エリア等)とつなげるとともに、図書館へのアクセスにも配慮することで、東海機構プラットフォームを核とした賑わいの創出や知の交流を促す。• 植栽計画においては、街路樹整備計画(図 4–3)を踏まえ、周辺の地形、土壌、気象、土地利用、生物の生息状況などを勘案したうえで、目的に応じた植物材料の選定や配置、植栽方法などを検討する。• キャンパスにおける建物群の統一性と調和を図るため、建物の壁面線・高さ、色彩・素材等の検討事項については、ランドスケープに配慮した上で 4-3-3 デザインガイドラインに充分留意して計画する。• 東山キャンパスは丘陵地に立地しており斜面地は貴重な緑地群を形成していることも多い。斜面地に関わる建物計画においては、これら緑地の保全に留意するとともに、自然環境に調和する高低差を活かした外構デザインに十分留意する。• 夜間景観に配慮した外構の照明デザインとする。光害を防ぎつつ、歩行者が安全で快適にキャンパス内を回遊できるように、適度な間隔で足元を照らすライティングを配置する。光源は暖色系で夕方以降の屋外の移動を魅力的な景観となるように配慮する。• エネルギー消費量の低減と自然環境に呼応した建築を目指すべくパッシブデザインを積極的に採用する。 また、脱炭素化に向けた発電施設などの設置の際には、景観に配慮したデザインとする。• ランドスケープデザインの質の担保(既存樹木の保全を含めた緑地環境の質の向上)のため、施設計画においては各要件について設計要件書(OPR※2)にて明記するとともに、今後の整備において先導的な効果が期待できるプロジェクトについては、設計者の選定において応募者のランドスケープ・アーキテクト起用の提案についても積極的に評価する。• 持続的・計画的な整備に向け、資金調達の仕組みについて検討する。※2 OPR:発注者の要求性能を実現条件とともに明確に文書化したもの047

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