キャンパスマスタープラン2022
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魅力的なキャンパス景観の創造を通し、大学キャンパスの個性と環境の価値を高めるとともに、利用者の健康に資するキャンパスを整備する。その際には斜面緑地の自然通風や水脈等のキャンパスのコンテクストを考慮し、緑のランドスケープを中心とするエコロジカルプランニングの基本思想を活かし、歩行空間に優れたサステイナブルキャンパスを目指す。上記の目標の達成のためには、自然、造園、建築、土木を一体的に捉え、全体のバランスを考慮した長期的視点を持った計画が不可欠である。このため、ランドスケープにおける当該項目は、「緑地・生態系保全」 「交流スペース」「交通」の各項目を包括する概念として捉えるものとし、個々の整備においては下記の実施計画に十分留意し計画するものとする。• これまでの整備は、自然、造園、建築、土木を一体的に捉え、全体のバランスを考慮した計画としては不十分であった。建物周辺整備と連携するためにも長期的展望に立って計画していく必要がある。• 各キャンパスとも建て詰まりが顕著であり、緑地・交流スペース等が不足している。 • 施設整備補助金による建物整備とは違い、外部環境には予算的措置が乏しく遅々として整備が進まない。 • 計画に際して、キャンパスのコンテクストを考慮したエコロジカルプランニングの発想が課題である。• 雨水による氾濫や水土砂災害を防ぐためには、これらを引き起こす雨水の流れを含む「集水域」を把握する必要がある。現在でも流域に位置する建物の半地下の実験室では地下水位が上がり、床下の漏電、 カビの問題が発生しており、居室としては使用が難しい状況となっている。当該建物においては地下水位や建物の防水防湿対策に十分留意するとともに、吸水性の高い斜面林を保存するなどの対策を行う。• 東海機構プラットフォームの歩行空間の整備に合わせて、水辺のデザインを積極的に整備する。• 近年の研究では「綺麗な空気環境で歩くことでクリエイティビティが 60%向上する」(スタンフォード 大)、「移動距離が長く、ルートが多様であるほど幸福度も高い」(マイアミ大)等の報告がされている。 クリエ イティブでウォーカブルなキャンパスの実現のため、歩行空間の環境整備を行うとともに、「キャンパスミュージアム構想※1」の対象施設や交流スペース等、気軽に立ち寄れる施設を分散配置・回遊性を高めた整備を行うことで、歩きながらキャンパスを楽しめるような環境を整える。• 地域とのつながりを重視した開放的なキャンパスを目指す。特に東山キャンパスにおいては、四谷通りや各所に配された「キャンパスエントランス」を地域との接点に、ランドスケープデザインを施し、垣根のない開放的な設えとする。※1 キャンパスミュージアム構想:東山キャンパス内の自然や貴重な資源、博物館や図書館の展示、豊田講堂などを、キャンパスを散策 しながら巡り、東山キャンパス全体を「憩い・思案・交流」のスペースとして、地域の自然史、大学の歴史、名古屋大学の研究の一端に ふれることができるもの。0461|中期的な目標2|点検・評価と課題3|6か年における実施計画❶ エコロジカルプランニング(生態的土地利用計画)❷ クリエイティビティとウォーカビリティが高いキャンパス3-1-1 ランドスケープ3-1 分野毎のアクションプラン

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