キャンパスマスタープラン2022
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• グリーンベルト周辺建物について、講義室等の教育スペースや交流スペース等を大規模改修や改築のタイミングに合わせて低層部に集約配置することで、東海機構プラットフォームと有機的に連携するとともに、キャンパスの軸であるグリーンベルトと一体となった交流の拠点を形成する。• キャンパスの西南端にある全学教育エリアに集中している人口の一部をキャンパス軸周辺に移すことで、 キャンパスの中心に賑わいを創出する。• 建物低層部への教育スペースの集約は、学生の利便性向上はもとより、管理・運用面においても有用となる。• 地下鉄駅から直結するグリーンベルト半地下に、学生支援窓口やカフェなど、学生生活の拠点として、 また、機構・大学の窓口機能として、東海機構プラットフォームを設置する。• 地上部は、クスノキ・ケヤキの四条並木に囲われ、芝生に覆われたオープンスペースと、地下に光を取り入れるトップライトやサンクンガーデン※1とし、これらを学生・教職員と地域の人々の憩いの場とする。また、地下空間のシンボルとしての地表部デザインとなることに留意する。• 中央図書館をグリーンベルト西端の半地下に配置し、光を取り入れた落ち着いた閲覧空間や資料保管空間に加え、屋上を軽運動施設として学生・教職員のウェルネスを推進する。• キャンパスのシンボルである豊田講堂を、地域交流開放施設として積極活用する。• 現守衛室エリアに「ユニバーサルホール(仮称)」を整備し、ファカルティハウスとして教職員や退職した教職員、国内外の関係者のパブリックスペースを設置し、博物館とも連携したギャラリー機能を備える。• 本部機能をキャンパスの中心に近い駅周辺エリアに集約し、事務機能の効率化を図る。• 今後、外国人研究者や留学生の比率がさらに高まる。したがって、アジア法交流館周辺のエリアや「交流の拠点」を中心に、キャンパス全体で外国人が過ごしやすい環境整備に努める。• 既存の部局エリアを尊重しつつ教育・研究環境を充実させる。また、全学的な再編のなかで、各部局とも、より集約・高層化し、緑豊かなオープンスペースや将来的建設余地を確保する。• 東部緑地内の部局教育研究エリアでは、緑地や農場の確保と里山的風景を形成し、周辺環境への日影配慮をするとともに、フィールドを必要とする研究施設を配置する。• 鏡が池をはじめとした水辺環境では、親水空間として景観に配慮したコモンスペースの整備を行う。• 東部緑地では豊かな緑を保全し、大規模な施設建設を行わず、低層・小規模なカフェやレジデンスが緑のなかに点在し、良好な居住環境をもつ福利厚生エリアとする。• 緑地内には散策路を設け、学生・教職員の軽運動施設と連動させてウェルネスの推進をはかり、体験できる緑地として地域の方々も利用できる環境を整備する。• これまで分散配置され、機能的なまとまりあるプロジェクトスペースとして使いにくい状況にあった、大型プロジェクトや産学連携研究などに配分している「総長裁量スペース」の集約配置を誘導する。• 先端的連携研究施設の集約整備とともに、学生活動スペースや産学連携スペースを再生・拡充する。• リサーチパークでは連携研究機能の集約や緑地との共存を通じて、更なる発展をはかる。※1 サンクンガーデン:地下鉄出入り口等との地下施設と連結させ、屋外の地下レベルにつくられた広場0371|グリーンベルト周辺建物の教育スペースを低層部に集約2|グリーンベルトをキャンパスの中心となるオープンスペースとして再編3|「交流の拠点」の施設整備と運用4|部局教育研究エリア5|福利厚生エリアの整備6|全学共用スペースの集約と連携研究スペース等の拡充

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