本学が目指す、“世界水準のサステイナブルキャンパス”ならびにカーボンニュートラル実現のために、FM・DMと連携しながら、施設整備(ハード)・施設管理(ソフト)の両面から先進的なエネルギーマネジメント(EM)を推進する。サステイナブルキャンパスのコンセプト実現に向けては、経営的判断に基づく抜本対策によるトップダウンアプローチ、構成員の高度な知識・経験の活用によるボトムアップアプローチ、さらには環境行動を誘発する心理的・教育的アプローチ、産学連携による先進技術の投入や学内外の多様な資金調達などによる総合的なマネジメントが必要である。このような多角的視点からEMを実践し、持続可能な教育・研究を支える。本学では、国の目標に準拠してキャンパスにおけるエネルギー使用総量に対して排出されるCO2を2030年までに51%以上削減(2013年度比)し、2040年代のできるだけ早い時期におけるキャンパスのカーボンニュートラル実現を目指す。2030年の目標である温室効果ガス46%削減のうち、エネルギー起源のCO2排出抑制は約40ポイントを占めており、“業務その他”部門の温室効果ガス削減目標(2013年比51%削減)に対しては、2013年から約15%の省エネルギーが前提とされている。また、温室効果ガス排出量の削減は、電力やガスなどのエネルギー供給事業者における“エネルギー供給側の努力”(CO2排出量比率の改善)と “需要家側の努力”(エネルギー使用量削減率)の掛け算で成果が決まるため、大学においても一層のエネルギー使用量削減 に努める必要がある。キャンパスのカーボンニュートラル実現に向け、この目標をKGI:重量目標達成指標(Key Goal Indicator)とし、このもとにCSF:重要成功要因(Critical Success Factor)を検討し、KPI :重要業績 評価指標(Key Performance Indicator)ならびにSub KPIを設定して様々な取り組みを推進する。この KPIやSubKPIは、3章で示したアクションプランの取り組みごとに設定を行う。093▲図4-10 キャンパスのカーボンニュートラル化を推進するためのエネルギーマネジメント概念図4-4-1 キャンパスのカーボンニュートラル実現とEMサイクル4-4 エネルギーマネジメント(EM)
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