キャンパスマスタープラン2022
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❹建物周りにオープンスペース❺人の気配を感じさせる低層部❻ 統一感のある素材・色彩選択❼モダニズムを基調としたシンプルなデザイン❽カーボンニュートラルを意識した建築計画特に高層棟の周りではビル風や心理的圧迫感等の問題が生じる可能性がある。高層棟周りには、オープンスペースを広めにとることで、ヒューマンスケールへ近づけるようにする。キャンパスの活気が共有できるよう、低層部の人の気配や活動の様子が外からも感じとれるような空間構成の工夫をする。例としては、講義室や演習室の配置や、大きな開口部の設置などである。外装の素材、色彩、形態等をある範囲で統一することで、再開発後の建物群全体を調和させ、統一感を創出する。特に、低層部では、植生などのランドスケープに配慮した色彩(色相、明度、彩度)、歩行者の視覚や触覚に優しいものとし、歩行困難者の移動にも配慮したものとする。なお、素材等の使い方は、それぞれの建物の規模や形態、位置などを考慮して柔軟に対応する。建物外観は、様式的なデザインを行うのではなく、モダニズム建築のデザイン・色彩・素材等を参照する。東山キャンパスでは、文化遺産である豊田講堂や古川記念館といった良質なモダニズム建築との調和に配慮する。建物のエネルギー消費量の抑制と快適性向上のため、緑化とともに、日射制御や自然通風などのパッシブデザインに配慮する。また、メンテナンスを考慮しつつもキャンパスの木質化を積極的に進める。089

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